変種
国際動物命名規約では、種小名の後ろにつけられるカジノ アジアは亜種のみが認められており、変種というカジノ アジアは認められていない。
概要 [ 編集 ]
変種は、同じ植物種の他の変種とは区別されるが、異なる変種間でも交雑は可能である。しかし変種間で生態的特性や好適環境が異なる場合もあり、その場合分布域が重ならないこともあるため交雑が起こりづらくなる。例えばイヌビエ
[1]
、
また、2種類の変種が同所的に生育し、生殖隔離が起こっていると考えられる場合には、その変種が種に格上げされることが検討されることもある。例えば ネコノメソウ属のボタンネコノメソウ [5] は、同属のホクリクネコノメ [6] の変種として扱われているが、同所的に生育する例があることや形態的な特徴の著しい差異から、別種 [7] として扱うべきだと示唆されている [8] 。
変種の利用 [ 編集 ]
変種の中には、作物として非常に重要なものがいくつか含まれている。例えば、アブラナ科のラパ [9] は多くの栽培植物の原種であるとされており、その変種としてアブラナやカブ、コマツナ、チンゲンサイ、ハクサイなど重要な作物植物が多く知られている。
脚注 [ 編集 ]
- ^ 狭義、 Echinochloa crus-galli var. crus-galli
- ^ E. crus-galli var. praticola
- ^ Echinochloa crus-galli var. formosensis
- ^ 中山 祐一郎, 坂井 雅子, 山口 裕文 (2009)「水ストレスに対するイヌビエ(広義)の生態的反応」雑草研究 54(4) 239-248
- ^ Chrysosplenium fauriei var. kiotense
- ^ Chrysosplenium fauriei
- ^ C. kiotense
- ^ 若林三千男、大場秀章(1995)「ネコノメソウ属ホクリクネコノメ群(ユキノシタ科)の一新種と群内の分類学的再検討」植物分類・地理 46(1), 1-27
- ^ Brassica rapa