ステュクス
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この項目では、ギリシャ神話に関する事象について説明しています。その他の用法については「ステュクス (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ステュクス(古希: Στύξ , Styx)とは、ギリシア神話において地下を流れているとされる大河、あるいはそれを神格化した女神である。ステュィクス、スティクス、ステッィクス等とも呼ばれる。
概要 [ 編集 ]
オーケアノスの流れの十分の一を割り当てられている支流で、地下の冥界を七重に取り巻いて流れ、生者の領域と死者の領域とを峻別しているという。ステュクスの支流には火の川プレゲトーン、忘却の川レーテー、悲嘆の川コーキュートス、アケローン川がある。
女神としてのステュクスは、オーケアノスと
ティーターンの血族だが、ティーターノマキアーの際には、父神オーケアノスの勧めにより 子供達と共にいち早くゼウス側に寝返った。その功績により、彼女はゼウスから「神々を罰する」という特別な権限を与えられた。
このように、ステュクスの水には神々さえも支配する特別な力が宿っており、猛毒であるという説や、逆に不死をもたらす神水であるという説が唱えられている。アキレウスも、母の手によってこの水に浸されて不死の体を手に入れたが、母に掴まれていた踵の部分は浸されず脆弱なままだったという [1] 。
備考 [ 編集 ]
出典 [ 編集 ]
- ^ Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Achilles" . Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.
関連項目 [ 編集 ]
- カローン - ギリシア神話におけるステュクスの渡し守
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