チンボラソ
チンボラソ | |
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チンボラソの山頂
地球の中心から最も遠い地球の表面上の地点である |
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標高 | 6,268 [1] m |
所在地 |
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位置 |
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山系 | アンデス山脈 |
種類 | 成層火山 |
最新噴火 | 550 AD ± 150年 [2] |
初登頂 | 1880年(エドワード・ウィンパー) |
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チンボラソ(スペイン語: Volcán Chimborazo)は、エクアドル中央のチンボラソ県にあるアンデス山脈の火山である。首都キトから南南西に150kmの位置にある。エクアドルの最高峰であり、山頂は地球の表面上で最も地球の中心から離れた地域にある。山名は現地語で「青い雪」を意味する。
赤道直下の山 [ 編集 ]
海抜高度で見た場合世界一高い山はエベレストであるが、赤道地域の方がエベレストのある場所(北緯28度)よりも地球の半径が大きく水面も高い。このため、標高ではチンボラソの6,268mよりエベレストのほうが約2,580m高いが、地球の中心からの距離ではチンボラソが約6,384.4km、エベレストが6,382.3kmとなり、約2.1kmチンボラソの方が離れている。しかし、海抜高度で見た場合、チンボラソは北アメリカ大陸の最高峰デナリよりは高いが、アンデス山脈最高峰
歴史 [ 編集 ]
19世紀初頭まで、地球で一番高い山だと考えられており、17世紀から18世紀にかけて、多くの人たちが登頂に挑戦している。
1802年に、南米の調査中であったアレクサンダー・フォン・フンボルトがフランス人のエメ・ボンプラン、エクアドル人のカルロス・モントゥーファル(Carlos Montúfar)らと共に登頂に挑戦している。彼らは5,875m地点まで到達したが、高山病にかかった者が何人かいたためそこで引き返している。これは、当時のヨーロッパ人が到達した最も高い地点である(インカの人々はさらに高い山に登っていた) [3] 。
最終的にこの山は、イギリスのエドワード・ウィンパーとその弟ルイス、ジーン・アントワーヌ・カレルらによって1880年に登頂された。この登頂を疑う評論家は何人かいたが、同じ年にエクアドルのダビット・ベルトランとフランシスコ・カンパーナと共に再度登頂に成功している [4] 。
水源としてのチンボラソ [ 編集 ]
チンボラソの氷河は、国内の
チンボラソ県やボリーバル県の
関連した作品 [ 編集 ]
シモン・ボリバルはこの山に触発されて詩を書いている。
ギャラリー [ 編集 ]
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西から見たチンボラソ
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グアヤキルから見たチンボラソ
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日の出の山頂から見たチンボラソの影
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チンボラソの麓でのアレクサンダー・フォン・フンボルトと
エメ・ボンプランを描いた フリードリヒ・ゲオルグ・ヴァイッシュ の絵 -
ルイ・レミー・ミニョー(1831-1870)の描いたチンボラソ
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フレデリック・エドウィン・チャーチ(1826-1900)の習作
脚注 [ 編集 ]
- ^ Audrey Salkeld, ed., World Mountaineering, Bulfinch Press, 1998, ISBN 0-8212-2502-2, p. 140.
- ^ a b "チンボラソ". Global Volcanism Program . Smithsonian Institution . 2012年10月31日閲覧。
- ^ 詳しくは、フンボルト『新大陸赤道地方紀行』、(全3巻、大野英二郎/荒木善太訳、岩波書店〈17.18世紀大旅行記叢書〉、2001年)を参照
- ^ ウィンパー『アンデス登攀記』(大貫良夫訳、岩波文庫上下巻、2004-05年)に詳しい
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^ “アーカイブされたコピー”. 2014年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月20日閲覧。